クシノテラス

会期:2017年2月25日(土)~ 3月5日(日) 12:00 ~ 20:00
開館:月曜日
会場 :
第一会場「ギャラリー・マルヒ」(〒113-0031 東京都文京区根津2丁目33−1)
第二会場「EXPO」(〒110-0008 東京都台東区池之端4-26-30)
観覧 : 無料
お問い合わせ:ギャラリー・マルヒ(TEL 03-5832-9911)

クシノテラス × ギャラリー・マルヒ合同企画「空想キングダム」

 中世の日本には、駆け込み寺や縁切り寺のような「無縁所」と呼ばれる絶対不可侵の避難所が存在していた。かつての日本には、人間関係や縁が本当にひどいものになった場合に、それを断ち切って逃げ出してかまわないという無縁の原理があったのだ。人は誰でも、何らかの困難から逃れたいと思う気持ちを持っている。しかし、あらゆる所に監視カメラが設置され、逃げ込む場所さえ無くなりつつある現代社会では、逃げ場がないことが、人々に生きづらさや閉塞感を生み出している。

 本展でご紹介する4名の表現者は、人間関係や疾病、障害など様々な理由で生きづらさを抱える人たちだ。彼らは、自分の存在を繋ぎとめるために、現実世界とは別に自らが構築した空想世界の中で創造主として君臨している。そして、非現実と現実とを行き来することで、精神の安定を図り、自己の存在を肯定し続けているのだ。

 人生は困難に満ちている。さまざまな試練や絶望的な状況に陥ったとき、適度に現実から目をそらして空想世界に浸る行為は、自分を守るために必要なことだ。本展が、多忙な日々を過ごす皆さんにとって、現実をうまく整理して対処する術の一助になることを願ってやまない。


キュレーション:櫛野展正(クシノテラス) ※在廊日は2/25(土)・2/26(日)

ディレクション:鴻池綱孝(ギャラリー・マルヒ)

【関連イベント】
①オープニングレセプション
日時:2月25日(土)17時半〜 
会場:ギャラリー・マルヒ
どなたでもご参加いただけます。
②小林伸一 滞在制作
小林伸一さんがギャラリー・マルヒで滞在制作を行います。
2月25日(土)・26日(日)13時〜
③「空想キングダム」展 櫛野展正トークイベント
2月26日(日)18時〜19時半
会場:ギャラリー・マルヒ
参加費:1,000円(1ドリンク付き)
詳細・ご予約は→https://eventon.jp/5709
  • こばやし しんいち

    小林 伸一

    1939年生まれ、神奈川県横浜市在住。

    72歳のころより、自宅の外壁や室内のあらゆるところにマジックで絵を描き始める。

    トイレや風呂場、寝室から階段、そして部屋に置かれた家電に至るまでハートマークや富士山などを色鮮やかな図柄で描き続け、家全体がアートハウスと化している。

  • なおまる

    なお丸

    埼玉県在住。自らを「なお丸」と名乗る。

    調理師免許を取得後に体調を崩し自宅療養していた際に、自らが創造主となり独自の創世神話を構築。物語制作と並行して樹脂粘土を使い、その登場人物を多彩なフィギュアとして創作する。これまでに生み出したオリジナルキャラクターの数は300体以上。

  • ちょう めぐむ

    長 恵

    1942年生まれ。

    広島県内の福祉施設にて、障がいのある人たちの表現活動の支援に携わる。2007年に退職してからは、自宅にて絵を描き始める。クリスチャンとして、自分の生い立ちを描いた詩画や、独特な体型をした天使の絵画などを制作。

  • そうさくかめんかん

    創作仮面館

    栃木県那須高原にある私設博物館。館内には、廃材などを使ってつくられたオリジナルの仮面が「2 万点」以上展示され、建物全体も仮面や人形で覆われている。一年間を通して、ほとんどの日が休館日。本施設の創設者である自称・岡田昇氏は普段よりマスクマンとして、素顔を明かさずに生活している。