クシノテラス

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櫛野展正トークライブ「アウトサイド探訪録」

会   場:札幌市教育文化会館 

参加費:2000円(会場払い)


【前口上】

「信じられるだろうか。私は多くの子供と違い、いずれ大人になる日のことを考えるのが嫌で仕方がなかった。大人になりたくなかった。いつまでも子供のままでいたかった。今や私は年をとり、脚の不自由な老人だ。なんてことだ!」(ヘンリー・ダーガー)

数年前から広島県、それも福山市の知的障害者福祉施設が開設した美術館でキュレーターをやっている男がいると聞いていた。それも既存のというか、世間一般がイメージする『アウトサイダー・アート』の展示の枠を超えて、根本敬や杉作J太郎、都築響一を呼んでイベントやら展示を企画しているとも。取り敢えず、その『櫛野』という自分と同い年の男とSNSで繋がり、連絡を取り付けて、立ち位置やコンセプト等はおそらく違えども、取り扱っている人物も被っていたり、近いこともあり、頻繁に連絡を取り合うようになり、向こうで作った図録を仕入れて販売させてもらったりもしていた。似たようなことをやっている故に、抱え込む問題や互いに話題になる内容も山ほどあり、その遣り取りが続いていた。

今年の夏に久々に東京から新幹線で広島へ。来年初めまでの営業となった『ヌードの殿堂』広島第一劇場のストリップ等を鑑賞した後に新幹線で初めて行く福山へ。駅まで車で迎えに来てくれて、漸く本人と会えた。昼飯を摂りながら、彼が独立して、開館にこぎつけてから一年が経った『クシノテラス』の案内をしてもらいながら四方山話をしていた。そこで『いつか機会があれば札幌でイベントを企画してもらいたい』と言われて、自分はその時が来れば是非と快諾して帰って来た。そして意外と早くにその機会はやって来た。『アウトサイダー・アート』『アール・ブリュット』の定義だの、範疇云々という議論について、今となっては自分は全く関心が無く、食傷気味だ。自分と同じマインドの人は是非参加して、介護施設の現場を超えて、全国津々浦々の『アウトサイド』に存在する人々と対面、対峙し続けている男の話を聴きにきてもらいたい。

藝能現代 勧進元/企画・編集主幹

札幌市中央区北1条西13丁目

  • くしの のぶまさ

    櫛野 展正

    日本唯一のアウトサイダー・キュレーター。

    1976年生まれ。広島県在住。

    2000年より知的障害者福祉施設職員として働きながら、広島県福山市鞆の浦にある「鞆の津ミュージアム」 でキュレーターを担当。2016年4月よりアウトサイダー・アート専門ギャラリー「クシノテラス」オープンのため独立。社会の周縁で表現を行う人たちに焦点を当て、全国各地の取材を続けている。詳細は、こちら

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