大人の発達障害

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●大人の発達障害とは?

近年、メディアでも取り上げられ、耳にするようになった「大人の発達障害」。

「大人の発達障害」は、大人になってから突然発症するものではありません。

子どもの頃は気づかなかったけれど、社会に出てうまくいかない。

その理由を探っていくうちに発達障害に思い当たる人が多いようです。

そのため、多くの精神科クリニックで「自分は発達障害ではないか?」と受診する人が増えています。

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●生きづらさを抱える人たち

発達障害の中心課題は「生きづらさ」です。

発達障害は生まれ持っての特性のため、困難さや課題は子どもの頃から存在しています。

しかし、成長とともに社会生活の範囲が拡大していくため、仕事場や家庭など、あらゆる場面で生きづらさを感じるようになります。

特に対人関係でうまく行かないことが多く、周囲からは単なる努力不足や性格の問題のように捉えられてしまうことがあります。

●生きづらさの原因

生きづらさは、発達障害の特性によるものですが、本人にとっては、なぜうまく行かないのかという理由がわからず、それがうつ病など様々な精神障害の発症を促し、生きづらさを強めてしまう傾向もあります。

人はひとりでは生きていけません。

他人と親密な関係をつくり、気持ちを通じ合わせ、適切な会話を楽しんだり状況に応じて臨機応変に対応する能力が求められます。

発達障害の人たちは、暗黙のルールや世間の常識、抽象的な言葉の言い回しなど、「空気を読むこと」や「忖度すること」に代表されるように、目に見えないものを想像することに困難さがあります。

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「障害」ではなく「障がい」という表記を目にする機会も多いかと思います。

近年、「発達障害は増えた」と言われていますが、そうではありません。

発達障害が注目されるようになると、これまで診断されていなかった人たちのなかにも次々に発達障害があることが分かってきました。

つまり、発達障害は、これまで見落とされてきたのです。

「もしかすると発達障害ではないか」と精神科を受診する人が増えていますが、押さえておかなければならないのは、その症状で本人が困っているかどうかということです。

たとえば、致命的な偏りがあっても、ほかの能力でカバーできていれば、それは「障害」ではありません。

特性を知ることで、苦手なこと、得意なことを知り、日常生活や対人関係を工夫することができるのです。