発達障害とコミュニケーション

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●発達障害とコミュニケーション

コミュニケーション能力とは、人の気持ちや感情をくみ取りながら意思疎通ができる力のことです。

コミュニケーションは、言葉のやり取りだけではありません。

たえば、日常生活においてもよく使う「ありがとう」「すみません」といった言葉も、

笑顔で発せられた場合と怒った顔で発せられた場合では、全く違う意味に捉えられてしまいます。

そのため、発達障害のある人のなかには、コミュニケーションを取ったり、人間関係を良好に保ったりするのが難しい人が存在しています。

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●曖昧な表現がわからない

「ちょっと待って」「ちゃんと」「適当に」など、日本語の会話では主語と目的語が省略されています。

会話の中では、程度を示す言い方がよく使われますが、

発達障害の人の多くは「ちょっと」「ちゃんと」「適当」がどの程度なのかわかりません。

また、言葉を字義どおりに受け取ってしまうため、皮肉やあいまいな表現は理解できません。

そのため相手から怒られたり見下されたりすることがあります。

上下関係を理解しづらいため、尊敬語や謙譲語をうまく使いこなせない人もいます。

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身振りや表情が読み取れない

コミュニケーションには、言葉のやり取りからなる「言語的コミュニケーション」と、

身振り、表情や声のトーンからなる「非言語的コミュニケーション」があります。

非言語的コミュニケーションが占める割合は、90%以上と言われており、

特に親密度が増すほど、非言語的コミュニケーションの割合は大きくなると考えられています 

逆に言えば、発達障害のある人は、自分の会話にそうした非言語的なコミュニケーションを含めることができません。

ジェスチャーを交えることはなく、冗談や皮肉を言うことが苦手です。

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コミュニケーションの障害は、発達障害の特性のひとつであるため、本人の努力だけでは、どうにもならない面があります。

ときには「空気が読めない」「忖度ができない」などと認識されてしまうことがありますが、

文字や図など目に見える形にすることで、コミュニケーションの困難さを補うことができます。