発達障害とこだわり②

●こだわりを追求する

自閉症スペクトラムなど発達障害の人たちのなかには、強いこだわりを持った人たちがいます。

変化を嫌う発達障害のある人たちにとって、

慣れた環境で同じ行為をやり続けることは、安心感をもたらします。

言い換えると、それは、その道のスペシャリストになるかも知れない可能性を秘めているということです。

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●変化するこだわり

車のナンバープレートをすべて暗記するというこだわりを持った自閉症スペクトラムの人がいました。

それだけではなく、ひとりひとりが乗っている車の車種や年式まで暗記していたのです。

抜群の記憶力と言えます。

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それがいつの間にか、車にさえ興味を示さなくなってしまいました。

なぜでしょうか?

僕たちの興味関心が時代とともに移り変わるように、発達障害のある人のこだわりも一様では有りません。

おそらくは、飽きてしまったか、新しく熱中できるこだわりを見つけたことにより

車への興味が薄れてしまったのではないかと推測しています。

その人が、次にこだわっていたのは「文字」でした。

こだわりがガラリと変わってしまうわけではなく、いままで興味関心のあった分野、

たとえばナンバープレートから文字のように、

以前のこだわりの名残が伺える形へと変化していく場合もあるようです。

●認められるこだわりへ

人に向かって、水を掛けてしまうというこだわりのある人がいました。

これは社会的には認められないこだわりです。

水を掛けている途中で、無理矢理に制止するとパニックを起こしてしまうこともありました。

そんなとき、どうしたら良いでしょうか?

そこで、お風呂掃除を任せたり、花の水やりを行ってもらったりと

社会的に認められないこだわりは、

皆から認められる形へとこだわりを転化させることで、

こだわりを活かすことができたのです。

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こだわりを活かすときは、まったく別のこだわりに変えてしまうのではなく

元のこだわりを7割ほどスライドさせるようにすると上手くいくことがあります。

そのためには、

そのこだわりのどの部分に興味関心を示しているのか、

注意深く分析していくことが必要です。